環境モデル都市(御嵩町)視察報告
御嵩町は、面積約57㎢(松山:430㎢)で、人口は約6千人(松山市:51万人)で、
松山市と同じH25年3月15日に環境モデル都市に選定された町であった。
今回は、環境モデル都市推進本部長である副町長と御嵩町の概要や
取り組みの概要等の意見交換を行った。
その後、事前に連絡していた質問事項を中心に、御嵩町環境モデル都市推進室の
副室長や、農林課森づくり係様から説明を受けた。
御嵩町では、地域資源(森林、公共交通、再生可能エネルギー等)を
活かした低炭素コミュニティ「みたけ」の実現に5つの取組方針で取組んでいた。
◎取組方針1「森林の再生」
◎取組方針2「公共交通の再生と次世代自動車への転換」
◎取組方針3「家庭・事業所での削減活動」
◎取組方針4「分散型エネルギーへのシフト」
◎取組方針5「人づくり・場づくりの推進」
さらに、この取組方針を具体化するため、5つの取組方針毎に
5〜10項目の具体的な内容を掲げ実施していた。
また、事前にお願いしていた6項目の質問にもそれぞれ資料を用意し、
誠実に説明していただいた。
その中で、1点目の「森林資源の循環利用」では、御嵩町の町有林は、
森林全体の1/4で約800haあり、昭和30年代に植林された人工林(スギ・ヒノキ)が
50年経過し、利用出来る材が育った状況であった。
この状況の中、国では木材自給率50%、森林吸収1300万炭素トン
達成等の基本方針が示された政策転換があり、御嵩町の森林を守るために
信託制度が最も有利な制度として導入されていた。
(町の管理下では、予実算の管理など議会の承認が必要な場合もあり、木の値段が高い時に
売れない、また、安くても売らないといけないなどの問題があった)
また、2点目の「リサイクル材を活用した道路の舗装」では、
日本一暑い町として知られる岐阜県多治見市が暑さを何とか和らげたいと、
地域の建設業者、行政、商工会議所、地場産業業者が連携し、
大学指導のもと作り上げた「クールアイランド塗装」を取り入れていた。
クールアイランド塗装施工個所 クールアイランド塗装説明板
また、3つ目の「向こう3軒両隣節電チャレンジ」では、
各家庭での節電対策を推進するために、ご近所や友人などの仲良し3世帯が
ひとつのグループになって、お互い励まし合って節電を実践する取組を行っていた。
など、自分達の住んでいる地域の長所・短所を把握したうえで、
環境モデル都市のメリットを最大限に活かした取り組みがされていた。
今後も、松山市の発展のため、環境モデル都市に出向きそれぞれの活動の中で
良いシステムを取り入れたいと思う。